生活と幸せについて考える

執筆中の漫画の一部。眠い目をこするブルマさん。

下描き進捗は、現在9/15ページです。さ、先は長い・・・!


以下、二次創作とは全然関係ない話をします。

今の職場で働き始めて、1年と少し経ったので、区切りとしてまとめておきたい思いがあります。

今の仕事は、繁忙期は怒涛の日々ですが、職場の皆様はとても優しく子育てにも理解があり、苦労しながらも楽しく穏やかに過ごせています。

何名かの方にはお話しておりますが・・・新卒からずっと正規雇用で働いていましたが、色々思うことがあり、今の職場では非正規で働いています。

2021年の秋ごろ。2人の子育てと山のように積みあがる仕事を抱えた私は、とっくに精神的な限界を超えていました。

残業できないのに仕事は増える一方で、上に相談しても切迫度合いを理解してもらえない、仕事を持ち帰ろうにも気力も体力を使い果たしていて、家では子供たちと倒れるように眠ってしまう日々でいした。

仕事の拘束時間よりも、時間に常に追われる精神負荷が圧倒的に私を苦しめていました。

そしてある日。会社の最寄り駅を降りて会社に向かう道中、途中からなぜか足が動かなくなりました。

足が重くて上がらないし、腕がしびれるのです。

え、ナニコレ???金縛り?

想定外の事態に頭はついていかず、ポカン。けがをしているわけでもない足を引きずるように歩き、普段なら5分の道のりを20分かけてなんとか歩き、遅刻ギリギリでオフィスに着きました。

その後仕事は普通にこなしたものの、「あ、これヤバイな」と心のどこかで感づきました。

そして翌日から3日間、体調不良と言って会社を休みました。

休んでいる間は、子を保育園に送ってから夕ご飯の支度をはじめるまで、トイレ以外は布団から出ませんでした。

とにかく、寝る。寝る。寝る。布団と一体化するくらいに、寝る。

そうしなければならない気がしました。


昔、知り合いの事業家から、

「あなたのしている仕事はライスワークですか?ライフワークですか?」

と聞かれました。

ライスワークは飯を食うための仕事、ライフワークは夢や志を叶えるための仕事、という意味だと思います。

平たく言えば、ライスワークを下に見ている前提での問いです(ライスワークだろうがなんだろうが、責務を果たせば立派なお仕事だと思いますが・・)

ですが、私はもはや飯を食うための仕事ですらなく、仕事のために飯を食っているような状態でした。

昼休憩もまともに取れず、毎日コンビニで買ったおにぎり2個を5分で食べる日々。

帰宅したら家族のためにとにかくご飯を作る日々。

土日は疲れて寝て、かろうじてスーパーと近所の公園に子供は連れ出すものの、ろくに遠出をしない日々。

あれ、幸せってなんだっけ。この生活の先に、幸せな未来があるんだっけ。

この生活、あと何年続く?5年?10年?子供がそこそこ大きくなるまでなら、10年以上かかるよね?

そのころ私は50手前で、子供は大きくなっちゃうよね?

自分にとっても子供にとってもすごく大事な時間を、こんな薄暗い気持ちで私はずっと過ごしていくの?

ふと、そんなことを考えるようになったときに、はしかよこさんのブログに出会いました。

生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと|はし かよこ
2024.11.10 追記 5年の時を超えて、本作がnote創作大賞2024に入選しました。本当にありがとうございます!そこで、前日談と後日談を書きました。 「5年後に創作大賞に入選するnoteは、赤の他人の実家で生まれた」 このnoteの読者の皆さんが読んでくれたらとても嬉しいです。 「生活」を真面目にやってみたら、...

かよこさんの言っていること、すごくよくわかるんです。

洗濯も掃除も炊事も優先度の低いことで、仕事やキャリアが大事。そんなものは死なない程度までサボり倒せばいい。

ごはんは腹が膨れればいいし、明日はくパンツがあるなら洗濯だって今日はしなくていいじゃない、って独身の時はずっと思っていました。

だけど、家族ができて、子供が生まれてから少しずつ、日々の生活の中にある豊かさに、視線を向けることが増えました。

今の私は、幸せなんだろうか?豊かなんだろうか?今の一時が辛いだけで未来は明るいのだろうか?

「女性も働く時代」という社会の流れ、それなりの大学を出た身分であればバリバリ働かなきゃもったいないという周囲の目線、そういったものに無思考に流されいないか??

気づいた瞬間に、すでに答えは出ていました。

私が求める幸せは、今の生活にはない。

すぐに主人に相談し、少し後に、会社に退職の意を伝えました。


私は上記の決断をしましたが、何を幸せと感じ何を不幸せと感じるかは人それぞれですから、当然ですが人によってベストな選択肢も異なります。

先日久々に会った学生時代の友人は、仕事が大好きな人で、フルタイム+残業コースで働き、子供は保育園で夕食まで食べてきて、7時半ごろにお迎えに行って帰宅して子供とお風呂に入るそうです。

自分は料理が嫌いだし、家で子供の夕ご飯作らなくていいってすごく楽なんだよね、自分の分はテキトーでいいんだしさ、と彼女は言っていました。

そのやり方で家族がうまく回っていて、彼女の幸福度が高いなら、それは彼女のご家庭にとっては素晴らしいライフスタイルです。

ですが、同じやり方では、私は幸せを感じられないと思いました。

朝はこどもにパンと飲み物だけ出してるので、夜くらいは家族らしいご飯を食べさせてあげたいと思ってしまうし、おそらく主人も、子供たちは夜ご飯は家で食べてほしいと思うでしょう。

幸せになるための手段・・・つまりは仕事や生活スタイル、経済面などのすべての要素について、ご家庭の在り方とあわせてバランスを鑑み、総合的に判断する覚悟が必要なのだと思います。


当時、退職という私の選択が正しかったのか不安がありましたが、1年以上経過した今、後悔は一切ありません。

家族と生活を大切にしながら、働く中で実直にスキルを身につけて、いつかもっと稼ぎたいと思った時に再度バリバリ働けるような能力も磨いていけばいい。

今、幸せ。そして40代はもっと幸せ、50代もその先もとっても幸せ、と言えるような自分でいたいと、心から思います。

タイトルとURLをコピーしました