例のベジブル二次創作、無事に執筆を終えました~✨
構想から1年以上経過してようやく形になり、69fes作品として、各SNSにリリースしてきました。
ブウ戦前のベジータの葛藤や、過去の己と対峙する展開はあまり珍しくないとは思いますが、二番煎じだったとしても、自分なりの創作を描いてみたかったのです。
あちこちで折に触れて言っていますが、私はベジブルを描く際はブルマの立ち位置にかなり気を付けています。
別にブルマ推しというワケではなくて、彼女の描き方によってキャラクター同士の関係性の見え方が大きく変わってくるから、慎重に取り扱いたいと考えているのです。
例えば、ベジータ・ブルマとベジータ・カカロットの関係性について。
ベジータにとってブルマはオンリーワンな女性ですが、カカロットもまた、ベジータにとってのオンリーワンなんですよね。
カカロットは、ブルマやトランクスを切り捨ててまで本気で戦いたかった相手。
ブルマがベジータの闇に気づいて何かアクションを起こしていたとしても、魔人ベジータを生んでしまう運命は変えられなかったでしょう。
ベジータにとってブルマよりカカロットのほうが価値が高いとかそういう単純な序列ではなく、どちらも唯一無二で、替えの利かない存在。
そして、ブルマもそのことを深く理解しているということが、二人の関係性を描くときの重要な要素になると思っていますし、このページではその一端を表現したつもりです。
単純な序列で表せないとわかっているから、ベジータは家族を捨てて戦いを選んだとか、私より孫君のほうが大事なんだとかメソメソ言わない。
DBZの時代だけでなく、DB超でもベジータが長期修行に出かけても文句を言わないのも、それの延長線上だと思っています。
また、今回はブルマの凛とした強さにもこだわりました。
これまでも、多少ヤンチャなベジータが、若気の至りでブルマを強引に押し倒して行為に及んだことはあったと思います。
でも、乱暴なふるまいの中にもブルマへの愛や思いやりが垣間見えたら、ブルマはきっと受け入れていたと考えてます。
でも、今回は違う。
ただただ獰猛な獣が、自分の気持ちを一切顧みずに性欲のままに突き進もうとしていることを、ブルマは感じ取りました。だから拒絶した。
ブルマは裕福な家庭に育ち能力も高く、優しい両親に大切に育てられた女性です。
そういった自己肯定感の高い女性は、自分を蔑ろにするような行為を絶対に受け入れないんじゃないか・・・と考えました。
ベジブルの最大の魅力は、昭和生まれの作品でありながら、そして男性側が圧倒的な力を持ちながらも、男女が対等な立ち位置にいることだと思います。
男性を立てることはあっても、男性にいいように扱われることを受け入れはしない、プライドの高い女性。
これが私が思うベジータとブルマの関係性で、そんなブルマだからベジータは安心して一緒にいられるのだと思っています。
さて、先ほど英訳ドラフトも完了し、ネイティブの方に校閲を依頼しています。
世界中のベジブルファンと、創作の楽しみを共有できたらうれしいな。
では、おやすみなさい。